東京で人気の自動搬送式納骨堂の特徴とメリット・デメリット

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近年東京で急激に増加している自動搬送式の納骨堂。


従来の納骨堂の雰囲気とは異なり、一見ホテルのような佇まいと内装をしており、とても人気の納骨堂です。


そんな人気の納骨堂ですが、他の納骨堂と比較しても決して安くはありません。


ここでは、購入を検討されている方が後悔しないために、メリットデメリットを丁寧に解説していきます。

たから陵苑の納骨堂参拝口

自動搬送式納骨堂とは

“自動搬送式納骨堂”

自動搬送式納骨堂とは、参拝口にICカードをかざすことで、契約者に割り当てられた厨子が搬送されてき、故人に対して手を合わすことができる納骨堂です。

厨子の中には、ご遺骨が納められている骨壷が入っており、骨壷の大きさを変えたり、納骨袋を使ったりすることで、複数体のご遺骨が収蔵可能です。

また、搬送されてくる厨子の上には墓石が設置されており、前面には家名や家紋を刻んだ石がはめ込まれているため、従来のお墓と同じく、家単位で墓石前でのお参りが体感できます。

東京で自動搬送式納骨堂が急増している理由

東京スカイツリーと隅田川

この自動搬送式納骨堂ですが、近年東京で急激に増加を続けております。その理由は「狭い土地でもより多くのご遺体を納骨できる」からです。

自動搬送式納骨堂のほとんどが、ビル型やマンション型をしており、従来のお墓や他のタイプの納骨堂と比較しても、狭い土地により多くのご遺体を納骨できるので、土地が少ない東京などの都心部にはかなり効果的です。

自動搬送式納骨堂の構造は、物流システム倉庫で利用されているものの流用で、実際に物流機器メーカーなどが開発しています。ラック(棚)とクレーンの一体構造で遺骨を立体保管し、内部スペースを最大限に活用しております。

また、収蔵されているご遺骨は全てシステムで管理しているため、他の納骨堂と比較しても管理が簡単で明確というメリットもあります。

従来のお墓の場合、霊園を建設するにはかなり広い土地が必要なため、現在の東京では新たなに建設することが困難になっております。

他のタイプの納骨堂は、建設は難しくないですが、それでも面積に対する納骨可能数で言えば、自動搬送式には劣ります。そのため、少ない土地でもより多くのご遺骨を収蔵できる自動搬送式納骨堂が、近年東京では増えていると考えられます。

自動搬送式納骨堂が人気の理由やメリット

笑っている老夫婦

駅からのアクセスが良く気軽に手ぶらでお参りできる

自動搬送式納骨堂の特徴に1つとして、ほとんどの場合が駅から歩いて10分圏内の駅近にあるということです。そのため、ご年配の方や身体が不自由な方でも気軽にお墓参りに行くことができます。

霊園に建てられているような従来型のお墓や、その他の納骨堂であれば、駅から歩いて遠かったり、バスやタクシーを乗り継いで行かなければならないことが多いですが、自動搬送式納骨堂では、そのような負担はなく、気軽にお墓参りに行くことができます。

もちろん参拝スペースは建物の屋内にあるため、天候を気にする必要もありません。また、あらかじめお花や焼香台が用意されているため、手ぶらでお参りに行くこともできます。

その他にも、同じ建物内に本堂や斎場が併設されていることが多く、葬儀や法要なども併せて行うことができ、利用者の利便性を重視して設計されていることがわかります。

万全のセキュリティで丁寧に供養してもらえる

ほとんどの場合、常時監視システムが24時間365日対応しているため、安心してお任せできます。

従来のお墓や屋外型納骨堂の場合、中にはセキュリティがしっかりしていないところもあり、墓荒らしや害鳥による被害を受けることもあるようですが、自動搬送式納骨堂では、そのような心配は必要ありません。

コールセンターも24時間365日対応しているところが多いため、万が一何か心配事があれば、いつでも問い合わせができます。また、住職の家である庫裏(くり)も、納骨堂の中に入っていることが多く、毎日お経を上げてもらえ、しっかり供養してもらえます。

そんな供養が手厚い自動搬送式納骨堂ですが、ほとんどが広告宣伝や販売業務を提携企業にお任せしているため、納骨堂運営元である寺院は、故人の供養やご遺族の心のケアに集中できているそうです。

遺族の方からすると、住職や寺院のスタッフには、供養に集中してもらえる方が安心して任せられると思います。

建物が奇麗に管理されており掃除も必要ない

自動搬送式納骨堂は、比較的新しい建物が多いため、内装にもかなり力を入れているところが多いようです。

エントランスはホテル並みに奇麗な装飾がされており、館内では心落ち着く音楽が流れており、以前見られた寺院の片隅にある無縁塔や無縁塚のような暗いイメージはありません。

また、納骨堂に設置されている墓石や施設の清掃は、運営側のスタッフが行ってくれるため、常に奇麗な状態でお墓参りに行くことができます。

参拝スペースが広く家族みんなでお参りできる

自動搬送式納骨堂のご遺骨を収蔵している場所は、私たちの目には見えない建物の中央部や地下です。そのため、参拝スペースは広めの設計で作られており、従来のお墓参りのように家族みんなでそろって手を合わせることができます。

ロッカー式納骨堂や仏壇式納骨堂のような他のタイプの納骨堂では、隣接している他の利用者の収蔵スペースとの距離が近いため、どうしても参拝スペースが狭く窮屈に感じられます。

自動搬送式納骨堂のデメリット

考え込む高齢者

他の納骨堂より費用が高い

自動搬送式納骨堂は他の納骨堂と比較して費用が高いです。特に、費用が最も安く人気の高い公営管理の納骨堂や、比較的安価に購入できるロッカー式納骨堂などと比べると、志納金(販売価格)は40万円~100万円以上、年間護持会費(維持管理費)は5,000円~1万円程高くなります。

そのため、埋葬費用を少しでも安く抑えたいと考えている方は、別の納骨堂を選ばれた方がいいと思います。ただ、他の納骨堂よりも費用が高い分、設備が整っており、供養も丁寧に行ってくれます。

そのため、費用が高いにも関わらず、年々東京で増え続けており、利用者の満足度が非常に高く人気の納骨堂となっております。

埋葬や納骨は、大切な親やパートナーにできる最後の恩返しです。多少費用が高くても、丁寧に供養してくれるところに任せたいものです。

早朝や深夜のお参りができない

自動搬送式納骨堂は、建物の屋内に設置されているため、運営元の営業時間内でないと入ることはできません。

また、大抵の場合が24時間365日セキュリティ対応のため、営業時間も9時~19時ごろまでです。

従来のお墓の場合、霊園や墓地が常に解放されており、早朝や深夜でもお参りに行くことができましたが、自動搬送式納骨堂では、日中に時間を確保して行く必要があります。

時期によっては参拝スペースが混雑する

自動搬送式納骨堂は、参拝スペース自体は広く、遺骨を収蔵できる厨子の数も多いのですが、参拝スペースの数は多くありません。

そのため、お盆やお彼岸の時期は、参拝者が多く参拝スペースが混雑する可能性があります。

お参りに行ってみたら、大混雑でとても待たされた!ということにならないためにも、事前に運営元に混雑状況などを確認し、日程や時間帯をズラすなどして調整する必要があります。

見えるところに私物を置けない

自動搬送式納骨堂は、共有の参拝スペースがあり、そこにICカードをかざすことで、故人のご遺骨が入った厨子と、家名や家紋が刻まれた暮石が運ばれてきます。

そのため、従来のお墓や他のタイプの納骨堂のように、お供え物や思い出の品を目に見えるところに置いておくことはできません。

ただ、遺影や思い出の写真は、参拝スペースの液晶画面に登録しておき、参拝時にいつでも表示させることができたり、手紙や装飾品などの思い出の品については、厨子の中にご遺骨と一緒に納めることができます。

また、お花や果物などのお供え物を持参した場合は、住職やスタッフに伝えることで、本堂にお供えしてもらえ、故人の供養のために使ってもらえます。

自動搬送式納骨堂にかかる費用

“お布施(費用)”

自動搬送式納骨堂を購入するのにかかる費用ですが、永代供養料や暮石への刻字料などが合わさった志納金が50万円~150万円程度となっており、維持管理費である年間護持会費が、1万円~2万円程度となっております。

志納金については、収蔵できるご遺骨の数や量によって費用が変動し、個人単位で入れるものであれば50万円前後、夫婦やペットと一緒に入れるものであれば50万円~90万円程度、家族単位で入れるものであれば70万円~150万円程度となっております。

ロッカー式や書架式の納骨堂と比較すると、費用は高いですが、その分建物や設備が奇麗だったり、管理や供養も行き届いており、その他サービスも充実しております。

そのため、自動搬送式納骨堂のサービスだけを考えると、本来であればもっと高くなるようなサービスが提供されておりますが、同じ敷地面積で従来の霊園や他のタイプの納骨堂より多くの基数を販売できるので、一区画分のコストをその何分の一かに抑えることができ、提供されるサービス内容の割に安く購入できます。

つまり、他の納骨堂と比較して費用は高いですが、結果的に”お得”ということです。

自動搬送式納骨堂の開発秘話と技術面での配慮

“建築現場”

今まで解説してきたように、便利で多機能な自動搬送式納骨堂ですが、開発当時は「便利で多機能だからこそ、故人を弔うことを機械が邪魔しないようにするにはどうすべきか」ということを考えて開発されたそうです。

自動搬送式納骨堂で作らなければならないのは、「故人を弔う場所、供養する場所として相応しい空間」です。

遺骨が入った厨子を運ぶ際のモーター音が漏れてしまったり、厨子の移動中に棚から骨壷が落下してしまってはいけません。そのため、骨壷のような小型で重いものでも、極力静かに運べるように、駆動部に工夫を凝らして作られたそうです。

また、自動搬送式納骨堂のほとんどがビル型やマンション型の作りになっているため、地震などの揺れによって建物が壊れてしまったり、骨壷が落下して破損しないように、しっかりと地震対策がされているのも特徴です。万が一震災などにより障害が発生した場合でも、システムを完全に止めることなく稼働できます。

特に最近では、関東圏での地震が多いため、ご遺骨を預ける方からしても地震対策がされていない納骨堂よりも、されている納骨堂の方が安心して供養をお任せできると思います。

東京でオススメの自動搬送式納骨堂

“シニア男性

最後に、東京でオススメの自動搬送式納骨堂を紹介します。

東京では、次々と新しい自動搬送式の納骨堂が建てられておりますが、施設によってサービス内容も大きく異なります。そこで、東京都内の400以上もの納骨堂を見てきた筆者がオススメする納骨堂を2つ紹介します。

吾妻橋 天空陵苑

“天空陵苑の外観”

吾妻橋 天空陵苑は、2016年5月に墨田区にオープンした比較的新しい納骨堂です。運営元は、宗教法人 駒形山 法華寺です。

本所吾妻橋駅から徒歩2分、浅草駅各線から徒歩8分という駅近に建てられており、その道中も急な坂道や階段がないため、ご年配の方でも気軽にお参りに行くことができます。

周辺には東京スカイツリーや浅草寺もあり、お食事やお買い物のついでにお参りにくることも可能です。

また、大切な方を亡くされたご遺族の心のケアをする「語らいの会」というイベントが定期的に開催されており、同じ思いを持った参拝者同士で集まり、交流することが可能です。

東向島 たから陵苑

“たから陵苑の外観”

東向島 たから陵苑は、2019年1月に墨田区にオープンした最新の納骨堂です。運営元は、宗教法人 宝徳院です。

東向島駅から徒歩3分という駅近に建てられており、周囲も閑静な住宅街となっているため、落ち着いてお墓参りに行くことができます。

たから陵苑の特徴として、納骨堂を生前購入(寿陵)しても、ご遺骨を納めるまでの年間護持会費が無料というものがあります。ほとんどの場合、生前購入をすると、ご遺骨を納めてなくても購入後すぐに年間護持会費が発生しますが、たから陵苑はそれがありません。

また、ペットと一緒に入ることもできるので、ペットを飼われているご家族からは人気の納骨堂です。

自動搬送式納骨堂まとめ

いかがでしたでしょうか。

近年東京で人気の自動搬送式納骨堂について解説してきましたが、その魅力は伝わりましたでしょうか。

大切な家族にできる最後の恩返しですので、多少費用が高くてもしっかり供養してもらいたいという方は、ぜひ自動搬送式納骨堂を検討してみてください。

納骨堂ライフでは他にも、終活や永代供養に関するさまざまな記事を公開しております。ぜひ一度ご覧になってみてください。

納骨堂の選び方

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